Yuura Doh Diary

-藤田みずきの日記だよ…多分-

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訓練されたヲタだってサ・イラ・モナムール(何)

観劇日記@宝塚

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「1789 -バスティーユの恋人たち-」
観てまいりましたでございます。
方々から色んな感想がまわってきてましたけど、やっと自分で観れたぜ☆

お付き合いしてくださる奇特な方は
宝塚の月組でやったよ♪
・フランス産の海外ミュージカルだよ♪
・でも演出は宝塚バージョンに結構変わってるらしいよ♪
・フランス革命の話だよ♪
という情報を念頭に置いて読んでいただければ…

ネタバレ満載、いっきま~す!!


●歴史好きするフレンチ・ロック・ミュージカル

歌も踊りも、いかにもフランス産っぽいわー
そんなに作数観たわけじゃないんですけど、ちょっとわかりやすい傾向があるんですよね。
というのも、フランスのミュージカルって曲が独立してるというか、セリフを歌った作中歌というより、場面を切り取ったポップ曲が並んでるような作りなんですと。
主題があって、「お、この曲のこの部分がこっちの曲に転調して埋め込まれてる!!」みたいなギミックも少ない…
だから(?)あんなに一つ一つ、キャッチーな曲が多いんですな。
ダンサーと歌も完全分業。だから後ろのダンサーが多い多い…
色々納得。僕、好きです。

さて。
フランス革命…と言えば、訓練された宝塚ヲタ(笑)的にはベルばらのイメージが強いです。
バスティーユ…と言えば、平民に寝返ったオスカル様率いる衛兵隊が大活躍して…アンドレがガラスの馬車に乗ってお迎えに来ちゃった所ですね。

「1789」は農村出身の青年が主人公ということもあって、貴族vs平民以外にも平民同士のぶつかり合いが描かれてるのが印象的でした。
そーだよね、3部会の平民代表っつったって、みんな良いところのボンボンだもんな…貧困層との衝突とかあったよね…みたいな面白い見方が出来ました。
逆に、底辺生活者だった主人公と、インテリボンボンの革命家たちが和解することで「本当に平民全体が一致団結しちゃったんだな…」と。

しかもこのミュージカル、フランス産なので…自国の歴史を描いてるわけじゃないですか。愛と皮肉たっぷりに。
百姓一揆で農民主人公にして、商家のボンボン達とぶつかりながらも協力して打倒領主!!みたいな2時間半越えの大作、日本でも作れるかもしれないよね…とか。
でも世界に通用する題材になりそうな史実って何かあったかなぁ…?。。。ははは(日本史ワカリマセン)

平民の対比としてマリー・アントワネットはじめ王侯貴族勢も描かれてるわけで。
アントワネットが長男を亡くしてから、妻として母として、フランス王妃として目覚めるソロナンバーがあるんですけど、素晴らしかったです。
悪女として描くわけでもなく、悲劇の王妃像に偏るわけでもなく、ただ「あぁ、気づくのが遅かったね…」って感じ。
で、ソロ終わりで舞台上にあったギロチンの模型が勝手に動くんですよね…ジャキンって。

そうそう…ギロチンの開発にルイ16世も関わってるってエピソードも盛り込まれてましたね。
とっても熱心に模型を弄ってて、「あぁ~~~」ってなりますがな…
直接的じゃないんだけど…なんかオシャレ恐怖?みたいな。

本編はバスティーユ襲撃のその日で終了ですけど、その後の展開も、もう周知の事実ではないですか。
国王夫妻はギロチンでジャキンだし、ボンボン革命家たちも仲間割れだの圧政だのでひっちゃかめっちゃかなので。
うまい具合に今後への不安や布石を残しつつ、綺麗にまとまってて素敵な歴史大作だな…と。

歴史大作…??
ふぇ?副題は「バスティーユの恋人たち」じゃないんかいっっ!!

ってことでここからは偏った宝塚ヲタ的な視点で失礼いたします。



●バスティーユの恋人たち

この先、ちょっとアレな意見になるかもしれませんが…
いや、それには僕なりの言い分がありまして。

まず、宝塚とはスターシステムがあるのでございます。
各組に男役トップスター、トップ娘役、2番手、3番手…と。
端的に言っちゃえばトップスターが主人公でトップ娘役はヒロイン…と分かりやすいお約束があるのですよ。

はて今回の「1789」
オランプと恋に落ちる主人公ロナン:月組トップスター(…ですよね)
王妃マリー・アントワネット:月組トップ娘役(ふむふむ)
ロナンと恋に落ちる王太子養育係オランプ:若手娘役2人による役替わり(!?)

若手娘役2人による役替わり…!?
え!?主人公の恋人がトップ娘役じゃない!!!

ここら辺の話は、頭上15cmまで宝塚にどっぷり浸かってる人からすると、本当に「??」な現象だと思うのです。
100歩譲って「特殊な配役なのでヒロインは男役が務めます…」とか「そもそも特定のヒロインとかこの作品居ないし」とかなら…まぁ、作品の問題だよね…となるんですが。
たとえ人妻でも宿敵でも影が薄くても、何かしら主人公と心を通わせるヒロインたるポジションがあれば、そこに収まるのが“トップ娘役”なのです。

しっかり「恋人たち」と銘打っておいて、トップ同士がカップルじゃないとか何なんだぁ!!
…と最初思ったのです。

まぁ良いでしょう。
それならザ・宝塚じゃなくて普通のお芝居として楽しめばいいだけの話だろう…と思うでしょうともさ。
ここで複雑になるのが「役の重さ」。

出番の量、ナンバーの数、立ち位置など目に見える比重ですね。
もし出番が少なければ曲数を多く、ピンスポを多く、フィナーレでたくさん出番を!!と、番手に比例して目立たせなくてはいけないのが宝塚なのです。
今回の「1789」も例にもれず、フランス版に比べて、トップ娘役が演じるマリー・アントワネットの歌うナンバーを増やし、オランプのナンバーを削る…?という調整が入ったようですよ。

しかも難しいことに、トップ娘役は“トップ娘役だ!”と思ってこちらも観てしまう。
ポスターにだっている、プログラムでも2番目に写真が出ている。
いくら舞台上でロナンとチューしてるのがオランプだろうが、頭の中ではマリー・アントワネットの方が上の役なんだ!!と思ってしまうのです。
たとえロナンとの絡みが皆無であったとしても…

もちろんお芝居において、上の役・下の役とか思いたくはないのですが、明らかに役の比重とスターの番手が比例しているという宝塚の性質上、仕方がないと思います。

そのかい(?)あって、マリー・アントワネットはベルばらとは違う新しいマリー・アントワネット像として、僕の脳裏にしっかり焼きつきました。
反対に、主軸であるはずの主人公とヒロインの恋物語があまり印象に残らなかったのです。

これは宝塚的には成功かもしれませんが、僕的にちょっと心残りな部分かもしれません。
素敵な恋人達だなとは思ったよ。うん。
でも、もっと違う感じ方もできたんじゃないかと、結構悩んでおります。

僕は是非、宝塚を観たことがなく、前情報が全くない状態で「1789」を観た方の感想が聞きたいです。
自分だと、フラットに判断出来ない気がするので…
果たして「バスティーユの恋人たち」にちゃんとなっていたのか…教えてお爺さん!!



●今の月組にしかできない

でもですね。
じゃあオランプ役にトップ娘役を持ってきたらお前は満足だったのか!?と言われると、そうは思っていません。
まず、一にも二にも、「1789」におけるマリー・アントワネットとは、本当に存在の大きな役です。
ただのロナンとオランプの橋渡しではありません。
この作品の時代背景を一手に担い、人間味あふれる人物像を描く、まさに「1789」の象徴とも言える役です。
そして今の月組で、マリー・アントワネットを他の演者で観たいか?と言われれば、僕の答えはノーです。
無邪気でワガママ放題の王妃様が道ならぬ恋に身悶え、最愛の息子を亡くし、母として国母としてスッと立っていく姿は、本当に胸に沁みました。
このマリー・アントワネットで1本芝居作ってくれないかなーと思うくらい。
「1789」のマリー・アントワネットを演じることが出来る方は沢山いらっしゃると思います。
でも僕は、このマリー・アントワネットに心打たれたわけで。
「月組トップ娘役・愛希れいか」の演じるマリー・アントワネットを観ることができて、本当に幸せです。
もちろんオランプも観てみたかったけどね…本音は。絶対可愛いって!!

マリー・アントワネット以外にも、「1789」は今の月組ならではの作品だなと思った箇所がチラホラ。

今の月組って、ちょっと男役スターさんの番手が不明瞭なんですよね。
それについては賛否両論あると思います。僕もちょっとそわそわするし。
でも前回のPUCKもそうですが、番手が不明瞭なりの作品を堂々と上演できるのは強みだと思います。
逆にしっかり番手がついてる組で「良い役の男役が横並びにたくさん!」みたいな作品をやると、やれ2.5番手だの、3番手が2番手を食ってるだのと、それはそれでザワザワするのが宝塚です。

オリジナル版を観ていないので一概には言えませんが、「1789」には革命家、貴族、と重要キャラが意外と多いのです。
たとえばインテリ革命家はダントン、デムーラン、ロベスピエールと歴史的にもそうそうたる面子が揃っています。
彼らを宝塚の番手フィルターを通過しないで観ることが出来たのは、嬉しかったです。
彼ら先導組が一列に並んで熱く頑張ってる方が、平民の一念発起という革命がリアルになる気がしませんか…なぁ?(史実はもっと複雑でしょうけど)

今後他組で再演されることもあるかもしれませんが、その時にはきっと役の比重をまた調整するかもですね。
ロミジュリでもディボルトの歌カットとかあったもんなぁ…
それはそれだと思います。面白ければ。
でも、僕が感じた「1789」は今の月組にしかできないんじゃないかな…と。
そんなこと言っちゃったら、なんでもそうですけどね(汗

良くも悪くも、今の月組にしかできない、宝塚っぽくない作品かもしれない…と思ったわけで。
面白かったよ!!(結局それ)



●面白かったところの羅列

ここまで長かった…
で、単純に印象に残ったところの話。

マリー・アントワネットがすげー!!って話はもう書いちゃいましたが僕、もうおひと方推しメンが貴族サイドにいらっしゃいましてねw

シャルル・アルトワ伯爵@美弥るりか氏
王弟殿下なんですけど、媚薬シュッシュしてるわ「私は神だアポロンだ~」と歌ってるわ、オランプのストーカーだわ、人としては清々しいくらい屑キャラ(褒めてますw)なんですけど、ちっとも憎めないのですよ。
妖しく耽美で毒々しくて強烈な存在感。美しい!とにかく美しい!!
ぶっちゃけ、元々目を引く役として書かれてるんだとは思いますけどね…これはみやるりちゃんが昇華させたのだ!!!もうマジ悪魔だけど天使!!!(意味不明)
あとアントワフィルターがかかってるからもですが、彼の子分・秘密警察3人組が可愛かったです。

そしてちょっとマニアックな話になりますが。
今回本編の最後、全員が舞台上に“それぞれの役”として揃ってるんですよね。(直後出番のみやるりちゃん除く)
群舞でもなく、ダンサーでもなく、芝居からの流れでもなく、全員が後ろに揃ってる。
実はこれは意外と珍しいかもと思いまして…
トップ以外捌けて、もう少しソロで歌うかな?という予想を見事に外しました(笑)
幕が下りる瞬間はトップで〆!っていうのが宝塚の暗黙のルール(?)だった気がするんですが、そう考えるとこれが“海外ミュージカルっぽさ”かもね…とか思いましたとさ。レミゼみたい…

そしてさらにマニアックに。
フィナーレ最後の銀橋に出てくるとき、トップ娘役が下手側に居たんですよね。
上下から分かれて銀橋に出るとき、上手側の先頭はトップスターなんですよね。
で、下手側の先頭は2番手の場合が比較的多いんですよね。
あれ?とね。
…まぁよく考えたら、羽根背負ってるのがトップコンビ2人だけだからバランス的に上下に分けただけなんでしょうけど…多分。思えば前もそんな感じだったかも…。
で、番手の話に戻りますが、羽根の大きさや銀橋の立ち位置ではっきり序列が見えてしまうのが宝塚です。
トップスターの次に大きな羽根を背負う男役さんは誰になるんだろー?
と、わくわくソワソワ楽しみにお待ちしております…



あー長かった(汗
そういえば帝劇での上演も決まりましたね、1789。
マリー・アントワネットに花總まり女史。
うん…やっぱこのラインだよね…
絶対みる!!超楽しみ♪

さて僕、次は何を観るんだろう…観るんだろう…




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